99年3月29日



    僕は最愛の友「モモ君」を亡くして悲しみに沈んだ。家の
    父ちゃんは川から石を拾ってきて、その石にモモの名前と
    命日を半日がかりで彫り込んで、南アルプスふもとの家に
    墓を作って立ててあげた。前に立てた線香の煙が目にし
    みて僕も悲しみをこらえきれずにいたのだった。生きてい
    る動物は結局皆死んでしまうと云うことを僕は始めて知
    った。せっかく生まれてきた命だ、精一杯生きよう。