【GX1グリップの製作】
半年ぐらい前にパナソニックのデジタルカメラ「GX1」を購入したが撮影時に操作
ボタンを押してしまうと言う事象が度々あった。パンケーキのようなレンズなら問題
ないと思うが、今回常用として14−140mmのズーム付けたため重量が重くなり
誤操作の確率は大きくなった。その解決策としてシャッターがリモートできる専用グ
リップを製作したので紹介する。


このように指をかけるラバーの下部に操作ボタンがありどうしても触ってしまう。


グリップの材料は硬い材質の木材が良いので探したところ以前使っていたパソコンの
キーボードの手置き台に付いていた物が見付かったので適当な大きさに切断。


3mmのドリルでL形金具を付ける穴を開ける。その後ヤスリで磨いて仕上げる。


3mmのアルミバーを切ってL形に曲げる。


ピッタリグリップの穴に合うようにヤスリで穴を削って仕上げる。


グラインダーでグリップの握りに指がフィットするように削りヤスリで仕上げる。


グリップ素材が完成した。自分の手に合わせてあるので握りやすい。


シャッターボタンとリード線が入る穴を開ける。


その穴に4極ピンジャック付きのリードを入れる、折り曲げ部には補強を。


後述の回路を組み込み基板取付用のプッシュスイッチをグリップに固定する。
この時木材を切った時の切り屑を集めておき接着剤で練り合わせて使う。その後
はヤスリとサンドペーパーで仕上げる。


オークションで手に入れた止めネジ、必要なパーツは探せば出てくるものだ。


L形金具に穴を開けて止めネジを入れ抜け落ちないようにEリングを噛ませる


カメラ底部に当たるところに粘着ゴムシートを貼るが、これはEリングの厚さを
クリアーすることになる。もう一つの穴はリモートSWを使わない時にカメラを
なるべくグリップ側に近づけるためのものだ。


カメラに装着してみる、良い出来だ。


一応これで完成したが、ここまでには操作回路で大いに悩んだ。


何枚か撮影してみたが軽くて操作感もバツグンだ、レンズの重みもカバーできる。


ここに付けてある4極コネクタ付きの線は市販の有線リモコンを解体して得たもの。



この工作で最も重要なのが配線である。4極コネクターは2極しか使っていない、
この2極をショートすればシャッターが切れると思い込んでいたのが間違いで、有線
リモコンの本体を分解してみたら何と抵抗が入っているではないか。外して調べたら
39kΩ、4.5kΩ、1.3kΩだった。これは何を意味するのか調べたところ、
常時開放だとカメラはリモコンを認識しない。39kΩの抵抗があって認識し、1段
押しで4.5kΩこれでシャッターの半押しを実現、2段押しで1.3kΩになると
シャッターが切れる。あくまでもショウト(0Ω)では切れないのだ。これを確認後
グリップ内部に図面の回路を組み込んである。今回は半押しが実現出来ないのでシャ
ッター操作のみである。(39kと1.5kをパラにすると約1.3k位になる。)


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