【ニキシー管時計製作】
年末に電子パーツの入った引き出しを整理していたころ昔入手したロシア製の
ニキシー管【1N−12b】を6本見付けた。当時時計を製作しようと入手し
たものだが時間がなく今まで放置されていたモノを思いきって柱時計で復活した。


これがニキシー管である、真空管の一種で約200Vの電圧をかけると内部の
数字に整形されたカソード(金属板)が光るという実にレトロなものだ。


本来は計測器のデジタル表示に用いられたものだが測定器自体が廃棄されほとんど見
掛けなくなってしまった。これは当方で今も現役で活躍している周波数がウンターだ
タケダ理研 TR5021N 10Hz〜18GHz 11桁直読 分解能 18GHzで1Hz 恒温槽仕様だ。


ここで登場したのが数年前から壊れたまま放置されていた八角形の柱時計だ。


まずはクリーニングから始める、百年近い汚れが木の内部から出て来る。


柱時計の内部メカを全て取り出し金属部と表面を再塗装する。


ニキシー管時計の駆動は最新の水晶発信器を使いI/Fはフォトカプラの基板
とニキシー管用高圧電源がキットになったものを購入した。


基板組立完成後テスト中の写真、200Vを発生させているので感電に注意。


板を加工して時計内にニキシー管を鎮座させるためのアダプターを造り黒塗装。


ニキシー管専用プリント基板を造ろうとしたがパターンを描いても二度と使わな
いと思うので止めて管のピンに直接半田付けする方法で配線完了し点灯試験をす
る。ロシア語の取説だったが何とかなるものだ。


時計内部にニキシー管と回路の基板を組み込む。


内部の配線を隠すようにミニカーや造花を置いてみたがイマイチ感は拭えない。


取り外してあった枠などを取り付けてほぼ完成。アノード電圧は輝度から判断
して丁度良い170Vとした。


居間の壁掛け時計と交代してみた。下から見上げると角度的に数字が読みに
くいので工夫が必要だ。精度は問題なく良い、後は時報をどうするかだが..
やめておこう。電源はACアダプターで 消費電流12V0.09Aだった。
これぞ高精度とレトロの合体だ。


内部の設定スイッチについては下記の図面を参考にして下さい。
≪参考 接続図面 1295 X 764 JPG ≫