2008年に父が他界したのを忍んで墓に灯籠を建てた。しかしここは南アルプス山麓
にあり月に数回しか行くことがなく周りに人が住んでいないため淋しい,そこでソーラー
発電で一年中24時間灯籠に灯を灯し少しでも賑やかにする事を考えた。


南アルプス山麓にある山小屋 海抜1,100m..普段は人影もなく5台の
カメラが遠隔制御で周りの様子などを自宅まで画像伝送してくるだけだ。


他界した父を偲んで燈籠を建てる事にした。工事屋さんがやって来た。


燈籠本体が据え付けられた。重量がありレベルを出すのに苦労したようだ。


30Wのソーラーパネルを購入し鉄枠に固定、天候による発電量を調べた。


燈籠のロウソクの代わりにLEDを21個をゆらぎのように点灯させるユニットを
ネットで見付けた。これをクリスタルのコップに入れて防水して使う事にした。
ユニットは杉江電気の『かぐや姫の瞳』という商品。


夜間に人が近づいた時照明するため同じソーラーシステム電源を使う事にして
DC3Vで動作するLED式で低消費電力のセンサーライトを購入し内部を変更。
このセンサー動作で電子オルゴールを起動する。


ソーラーパネル用のコントローラーとロウソク灯を点灯させる電源や人が来た時に
鳴らす電子オルゴール回路などを製作した。


消費電力の計算や動作の試験を行い少なくとも15年間は無保守で運用できるように
試験を繰り返した。 ロウソク灯は消費電力が多いため大きな容量のバッテリーが必要。


屋外設置のため制御回路は全て防水の鉄箱に組み込んだ。


ソーラーパネルはポールに取付け最も日当たりの良い場所に建てた。


バッテリーは完全密閉で長寿命型を採用、ソーラーパネルや消費電力との兼ね合いで
28AH容量のものとした。負荷電流は最大で300mA、常時250mA位だ。


冬季は気温が−15度ぐらいまで下がるためバッテリーは穴を掘って埋設した。
表面にデジタル温度計を付けて温度変化を監視できるようにする。外気温−7度
のときバッテリー表面温度は+3.5度だった。


制御箱をコンクリート面に取付け配線、この配線が一番苦労した。


思い立ってから約2ヶ月かけてようやく完成、6ヶ月間一度も止まることなく24時間
動作し続けている。この冬は気温が−16度まで下がったがトラブルはなかった。装置
の寿命はソーラーパネルとバッテリーがどこまで持つかにかかっている。

≪参考になるか? ソーラーシステム図面 pdfファイル≫
【メニューに戻る】