98年秋 


七つ道具を持って巣箱のある山に出発だ。


崖っぷちの蜜蜂の巣箱に到着、日除けの木を取り除く。


煙幕でハチを眠らせて巣箱をひっくり返す、重いのだ。


巣箱の底蓋を外すと中にはハチの巣が見える。


何段にもなった巣の中にはハチミツがギッシリ詰まっている。
黒いのはミツバチである。


慎重に巣箱から掻き出す。ここで蜂が目覚めて刺される事もある。


家に帰ってスリコギで巣を満遍なく潰す。


潰れたら細い金網の袋に入れる。ここでハチミツをなめると
目が回るぐらい甘い。


天井から金網に入った巣をぶら下げる。これで待つこと2.3日で
高原ハチミツの出来上がりだ。半年以上かけて高原のエキスが
一杯詰まったハチミツなのだ。